設立趣意書
我が国は、欧米諸国と比較しても少子高齢化のスピードが速く、それに伴い平成7年度には約170万人であった要介護老人も、平成17年度には約250万人に増加すると予想されています。こうした患者の生活の質を確保する上では、可能な限り住み慣れた居宅において療養生活を送ることが望ましく、身の回りの世話等の生活面の支援とともに、病状に応じた適切な医療を提供できるよう、在宅医療を推進することが重要となっています。
平成12年4月より、介護保険制度が開始され、在宅医療が広く普及することが期待されていますが、一方で、これまで我が国においては、病気になれば入院するのが一般的であり、在宅医療が社会に十分根付いているとは言えません。そこで、先駆的かつモデル的な在宅医療に関する事業に対する助成等を行うことにより、在宅医療の推進の一翼を担うことができればと考え、この度財団の設立に思い至りました。
本財団は、国民皆保険の下における良質かつ効率的な医療を確立するため、①先駆的かつモデル的な在宅医療に関する事業及び調査研究に対する助成、②先駆的かつモデル的な在宅医療に関する調査研究の実施、③先駆的かつモデル的な在宅医療に関する人材養成のための研修に対する助成及び実施、④在宅医療に関する情報の収集及び普及啓発等を行うことにより、在宅医療を推進し、もって国民保健の向上に寄与することを目指すものであります。
平成12年5月
設立代表者 住野 勇
住野 勇
- 大正11年5月8日
- 大阪に生まれる
- 昭和33年2月1日
- 大豊産業株式会社(現オートバックスセブン)入社、取締役に就任
- 昭和60年1月
- 代表取締役副社長に就任
- 平成 2年6月
- 代表取締役副会長に就任
- 平成 6年6月
- 取締役相談役に就任
- 平成12年7月
- 役員退任、特別顧問に就任
- 平成12年7月1日
- 財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 設立許可
- 平成22年3月1日
- 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 移行認定